Mie LAB

大人になって仕事してみんなで集まったりして
割り勘になった時に○円ぐらい良いよ。出すから。
そんな言葉を良く聞く。
でも、私はその言葉に違和感を感じる。

まだ幼稚園ぐらいだった頃に亡くなった祖母がよく言っていた。
「1円5円足りなかったら、誰も何も売ってくれないし
バスにも電車にも乗せてくれないよ。だから大切にしなさい。」

大阪で働いていた頃には世の中でいう世間並みの給料を貰っていた。
それが当たり前。
でも、それは恵まれていた事を今は知っている。

あの頃は物欲が強かった訳ではないけれど、欲しいものは
値段をあまり見ずに買っていた。
事実、私が大切にしているサックスがそう。
でも、後悔はしていない。
何があっても絶対に手放さないモノの一つになっている。
それ以上に無駄に思うものを沢山買っていた。

今はやりたい仕事の内容だけど時給で交通費も自腹。
正直、半年分の交通費に月収の半分以上をかけているのは
バカバカしいのかもしれないけれど、好きなんだから仕方ない。

仕事を辞めて関東に引越ししてきてから、特に派遣の仕事を
し始めてから本当に欲しいのか必要なのか後悔しないのか
価格に見合うだけのものなのかを考えるようになった。

だって、欲しいものを買うのに不愉快に感じようがイヤだろうが
それだけの時間を働かないと買えないのだから。

今だったら、祖母の言葉の意味が重いほどにわかる。
決してケチではない（と思う）し、遊びに行くのも好きだし。

某国の元大統領がお金で物を買うのではなく、そのお金を得るのにかかった
時間で買うのだ。
と言っていたが事実だなぁと感じる。

大人になって給料を貰うようになったらお金の価値は下がるのだろうか？